通学路の交差点で押しボタン式歩車分離信号機導入

2020/03/17 00:00(公開)
運用を始めた押しボタン式歩車分離信号機=新城市川田で
 児童や生徒らの通学時に、通行車両と事故にならないようにと新城署は、ボタンを押して横断歩道を渡る場合は全方向で青信号となる「押しボタン式歩車分離信号機」を新城市川田地内の国道151号「川田山田平」交差点で導入し、16日に運用を始めた。あわせて物流の円滑化を図るために車両専用の左折矢印信号も設けた。
 同交差点は国道151号新城バイパス西端で現道、主要地方道豊川新城線が交わるT字構造となっている。朝の通学時間帯は、地元の市立千郷小学校児童が近くのバス停へ行くために横断歩道を利用している。また、工場団地や豊川市一宮地区の工場などへバイパスを通って現道と主要地方道を使うトラックなども多い。道路管理者の県新城設楽建設事務所によると12時間交通量は9068台という。
 千郷小学校によると停留所からバスに乗って学校へ通学する児童は約150人。学校がある日は地元住民でつくる安全パトロール員が毎朝横断歩道に立って通行するのを手助けしている。
 パトロール員で地元区長の鶴井良久さん(67)は「横断するのになかなか停止してくれないときもあった」と振り返る。信号機の設置となって「子どもや住民たちが安心して横断できるようになる」と期待を込めた。
 同署はあわせてバイパスから現道に向けて左折専用の矢印信号、北側の横断歩道を南に移設して交差点内の面積をコンパクト化した。近藤精志交通課長は「交差点を通過する車両のスピードが抑えられるよう効果が期待される、事故を少なくしていきたい」と話した。
(安藤聡)
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