豊橋技術科学大学と豊橋市は11日、「2023年に発生した東三河豪雨に関する研究報告会」を「穂の国とよはし芸術劇場プラット」で開いた。技科大の豊田将也助教が想定実験や住民アンケートを基にした研究成果を報告した。
市防災危機管理課の河合優課長は、当日の市の対応について語った。危機発生の予防や応急対応、事後対策など課の任務と、水の豊かな街として中核市の中でも水害に備えていること、人命が失われ、農作物や施設など計約8億円の被害が出たことなどを伝えた。市民らへの迅速な情報提供、そのインターフェースの改修という課題を挙げた。
豊田助教はアンケートで「思った以上に多くの人から回答が得られ、うれしい誤算になった。危機意識が高い人が多いことがうかがえる」と感謝した。豪雨の原因に、積乱雲が連続して生まれる「バックビルディング現象」が起きていたと説明した。降水量は24時間で418㍉に達した。
豊田助教が独自に集計した降雨約100万事例中でトップ50に入るという。162年に1回の確率だといい「昨年あったから今年はないというわけではない。温暖化が進むと確率が増える可能性もある」と語った。柳生川の氾濫は、満潮時と重なったため被害範囲が広がった可能性などをデータを示しながら話した。
総合討議があり、河合課長と豊田助教が参加者の質問に答えた。
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1988年生まれ。三重県津市出身。
地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
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