豊橋市出身の小説家、藤白圭さんによる執筆体験ワークショップが4日、同市のまちなか図書館であった。市内外から8人が参加し、指導を受けながら短編小説づくりに挑戦した。
1ページを1分で読める児童向け短編集「意味が分かると怖い話」(河出書房新社)でデビュー。子どもから大人まで謎解きが楽しめるため「意味怖シリーズ」は累計40万部超を記録するベストセラーになった。
藤白さんは、ワークシートを使って短編小説の書き方を説明した。「ジャンルやテーマを決めた後、そこから連想する言葉を考える。その後、出だしとオチ、物語の筋を構想して書き出すように」と指導した。参加者は思い思いの小説を400字詰めの原稿用紙に書いた。
豊川市立中部中学校1年の岩瀬月乃さん(12)は、ロボット開発者が自分が作ったロボットに操られ、命を落とす話を考えた。藤白さんのシリーズが好きで母に勧められ参加したという。「自分の作風と似ているね」と声を掛けられ、うれしそうに聞いていた。「終盤の展開が普通過ぎると面白くないからあれこれ考えた。今後も小説を作ってみたい」と話した。
藤白さんは「本離れが進むなか、幅広い年代の人に参加してもらえて良かった。小説は答えがないのが魅力。書く楽しさを感じてもらえた会になった」と語った。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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