豊橋市梅薮地区津波防災センター完成

2020/04/05 00:01(公開)
完成した梅薮地区津波防災センター=豊橋市梅薮町で
 豊橋市梅薮地区津波防災センターの完成記念式典が4日開かれた。佐原光一市長はじめ約40人が出席した。
 防災センターとしては市内3カ所目となる。南海トラフ地震などによる津波発生時の緊急避難場所としての活用する。特に、高齢者らの震災弱者、逃げ遅れた人などが利用することを想定している。
 地上2階建てで、延べ約270平方㍍。2階と屋上に計約180人を収容できる。スロープを設置したことで、車椅子による避難も可能になっている。また、太陽光発電システムを導入し、停電時にも電力を確保した。災害用の備蓄食料や、周囲が浸水した場合に備えて、救出や別の場所へ避難するためのボートも整備した。
 式典で佐原市長は「国と市、地域が三位一体となって完成させることができた。近くに海があり、佐奈川と音羽川に挟まれていることから地震津波だけでなく、高潮も心配される。市から地域へ情報を提供することで、いざという時に役立つ防災センターになれば」と述べた。
 この後、テープカットがあり、出席者や集まった地元住民らが盛大な拍手でセンターの完成を祝った。
(木村裕貴)
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