愛知県内2カ所目のコロナ軽症者入所施設

2020/04/29 00:00(公開)
29日から一時宿泊所となる東横INN三河安城駅新幹線南口I」
 県は28日、新型コロナウイルスに感染したものの症状が無いか、体調は回復したが検査で陰性にならない人が入所する安城市のホテルを報道陣に公開した。同様の一時宿泊所としては、東浦町の県施設に続いて県内2カ所目。29日から運用を始める。
 ホテルは、同市三河安城南町の「東横INN三河安城駅新幹線南口I」。今月から改装のため休業中で、県が1棟を借り上げた。143室あり、感染者用が128室、医師や看護師らの運営スタッフ用が15室。
 ホテルの5~10階を入所者の宿泊施設として利用する。「清潔エリア」と「汚染エリア」を区分し、宿泊者は指定された場所以外には入れない。ウイルス検査で陰性になるまで外出できない。また、2階には検体を採取するスペースを確保し、陰性になるまで検査を続ける。
 入るのは普通のホテルの部屋だが、シーツなどの交換は週1回で、掃除や洗濯は自分ですることになる。食事は各フロアに弁当が配られる。日々、検温するなどの体調報告が求められている。
 家族などからの差し入れは基本的に宅配便で受け付ける。面会などはできない。
 廊下やエレベーターは使用できるが、体を動かすスペースはない。入所が長期間になると、ストレスが懸念される。
 県は、他にも複数の入所施設の開設を検討している。
(山田一晶)
入所した人がごみなどを捨てる場所
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