コロナ禍の留学生支援 豊橋市が臨時雇用

2020/05/30 00:01(公開)
アサガオとゴーヤの苗を植えるネパールからの留学生=いずれも豊橋市役所で
 新型コロナウイルス感染拡大の影響でアルバイト先を失った外国人留学生を、豊橋市が臨時雇用した。外国人による生活相談が急増する中への対応策で、26~29日にはネパールからの留学中の男性4人が市役所で、「緑のカーテン」づくりに取り組んだ。
 市多文化共生・国際課によると、新型コロナで雇い止めになり、収入減で生活支援を求める在住外国人の相談が続いている。市役所での相談対応件数は今年4月が588件、今月は22日までに509件あり、前年同時期に比べ、約200~300件増えている。「国際交流協会も含めた相談件数だけでなく、関係機関にも外国人求職者数が増えていることも踏まえ、対応が必要だ」としている。
 同課は留学生の状況に着目し、4月に市内の日本語学校に問い合わせた。この結果、アルバイト先の飲食店が、コロナ対策で休業協力して働き口を失った例、食費を切り詰める例があることが分かった。入管難民法の在留資格で認められるのは週28時間のアルバイト。「この収入が減るのは影響が大きい」と対応を検討し、市役所内で臨時雇用することになった。
 緑のカーテンづくりに参加した男性4人は、すでに土を運び、ベランダにネットを張り、資材を運び出した。29日には西館の3~6階のベランダで、アサガオやゴーヤの苗を植えた。
 4人とも昨年4月から来年3月までの2年間、日本語学校に通うことになっていた。だが、コロナの影響で学校が休校になった。3人は自動車整備を学ぶため、日本の大学に進学しようとしている。
 ダマング・ラジュさん(21)は「居酒屋でのバイトもなくなり、大変でした。働くことができてうれしい」と話した。
 市は今後、別の職種での短期雇用などを検討する。
(安藤聡)
職員の指示を受ける留学生
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