主要選挙で長年にわたり公開討論を開いてきた豊橋青年会議所が、豊橋市長選(11月10日投開票予定)での討論会を中止することが分かった。立候補予定者が定まらず、解散間近とされる総選挙の影響で期日が前倒しになる可能性もあり、日程調整が難航したためと説明している。
全国各地のJCは国政選挙や首長選などがあると、有権者の判断材料として公示や告示前に公開討論会を開いている。近隣では26日に岡崎市長選(29日告示)の公開討論を岡崎JCが開く予定だ。
2020年の前回は10月27日に市公会堂で開いた。新型コロナウイルス禍のため報道陣や関係者のみの無観客とし、ケーブルテレビやインターネット動画サイトでやり取りを公開した。
今回の豊橋市長選は11月3日告示される予定。現状では再選を目指す現職浅井由崇氏(62)、市議の長坂尚登氏(41)、前市議会議長の近藤喜典氏(45)がすでに立候補表明している。さらに無所属新人の鈴木健太郎氏と情報非公開の1人が今月8日の立候補予定者説明会に出席した。
公務多忙な現職や、現段階で情報非公開の人を含む5人分の日程を調整する必要がある。さらに、今回は衆院の解散総選挙が重なることも予想される。総選挙の期日次第で、告示日が1週間前倒しされる可能性も出ている。
豊橋JCよると総選挙の影響で前倒しされるのを踏まえ、候補予定者には複数の日程を提案したした。だが複数の陣営から多忙などを理由に欠席の回答があったため、20日までに中止を決定したという。
JCの林太造専務理事は「解散総選挙も視野に、日程の調整に努めた。候補者も多く、先行きが不透明なこともあって開催を断念せざるを得なかった」と悔しそうに語った。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。