消防とヤクルト販売が協力して熱中症予防

2020/06/30 00:00(公開)
熱中症に注意するよう呼び掛ける消防隊員とヤクルトスタッフ
熱中症に注意するよう呼び掛ける消防隊員とヤクルトスタッフ
 豊橋消防本部は7月1日から、東三河ヤクルト販売と協力し、熱中症予防の啓発活動を実施する。ヤクルトスタッフ約100人が声掛けやリーフレットを配り、市内約8000カ所の事業所と一般家庭を対象に、予防啓発を呼び掛ける。県内初の試み。
 熱中症による救急搬送が増加している。今年は、新型コロナウイルスの影響で暑い中でもマスク着用のまま外出することで、さらに熱中症が増える危険性がある。一方で、正しい知識を持って適切な予防策を取れば防げる。
 配るリーフレットは消防隊員の写真に「STOP熱中症」と書かれている。また「暑さを避けましょう」「こまめに水分補給しましょう」などの熱中症予防の五つの行動をまとめたチラシも一緒に配布する。
 29日には、消防本部近隣で、先行して啓発を実施し、ヤクルトスタッフと消防隊員が住宅を訪ねてチラシを配った。
 市消防本部は「今年は体が熱を持ちやすくなっている。病気と違い、対策をすれば熱中症にはならないので、体調管理などに気をつけましょう」と呼び掛けた。
 東三河ヤクルト販売は「お客さまへ水分補給やエアコン使用の呼び掛けをして、暑い時期でも健康で過ごせるように一丸となって啓発活動に努めます」と話した。
 市内で2019年に熱中症(疑い含む)で搬送された人数は225人。月別では5月13人、6月17人、7月68人、8月110人、9月17人。中でも男性が151人で女性の74人に対し、倍以上。65歳以上の高齢者は134人で、年々増加している。
【林大二朗】
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