防犯漫画制作の桜丘高生に豊橋署が感謝状

　豊橋署は27日、インターネットに関連した犯罪被害防止に四コマ漫画を描いた私立桜丘高校アニメーション部の４人に感謝状を贈った。作品は今後、防犯活動の啓発チラシなどに使われる。
　被害防止に漫画を取り入れようと署が１月、同校に協力を求めた。署員が筋立てし、２年生部員の山岸彩花さん（17）と山田芽衣さん（17）が誘拐や援助交際などをテーマにした漫画を描き上げた。山岸さんは「犯罪のシーンを際立たせるのが難しかった」と振り返った。
　作品の一つは、家出願望がある少女がツイッターやインスタグラムなどのＳＮＳ（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）に書き込む。反応した男が「よかったら家きますか？」「食べるのも大丈夫なので」と返信する。待ち合わせ場所で会った後に車で連れ去られ、男は誘拐容疑で逮捕されるという内容。女性警察官が「未成年者の同意があっても誘拐になります！」と説明して結ばれている。
　贈呈式で山岸さん、山田さんに加え、部長の３年寺澤咲良さん（17）と副部長の小島大輝さん（18）の４人が感謝状を受けた。
　梶浦哲哉署長は「漫画を活用して皆さんの友達、仲間が被害者にならないよう呼び掛けます。若者による大麻の使用もあるため、協力をお願いします」と話した。
【安藤聡】