1日あたりの県内新型コロナ感染者過去最多

2020/08/01 00:01(公開)
 県は7月31日、新たに新型コロナウイルスへの感染が確認されたのは少なくとも193人にのぼることを明らかにした。これまでの1日あたりの感染確認が最多だったは29日の167人で、過去最多となった。1日あたりの新規患者が100人を超えるのは4日連続。大村秀章知事はこの日の記者会見で「引き続き極めて厳しい『厳重警戒』状態にある」と話し、第2波という心構えを持ち①不要不急の行動自粛・行動の変容、とくに20代、30代の若者の行動自粛②感染防止対策③東京などへの不要不急の移動自粛を―と訴えた。
 県によると、このうち名古屋市内では102人で、2日連続100人を超えた。同市内では繁華街を中心にクラスター(感染者集団)の発生が相次いだ。7月だけで四つのクラスターで感染者が増えており、計115人の患者が確認された。
 一方、29日判明分の感染者は計160人になった。名古屋市が108人、その他が52人。東三河では豊橋、蒲郡、新城の各市で各1人。近隣では岡崎、豊田の両市で6人など。
 年齢別では20代が75人を占めている。10代未満が2人、70代5人、80代1人と、若い世代からの2次感染が疑われる例も増えてきた。
 7月1日から30日までの感染者総数は1084人となった。東京(首都圏)由来は94人で8・7%まで減少している。もはや、名古屋市が感染の主舞台となっている。感染経路不明者は598人で55・2%。年代別では30歳以下が71・0%で、第1波(2~4月)の34・2%の倍以上になった。ただ、他の年齢層もじわじわと増加しつつあり、特に重症化しやすい高齢者への感染が懸念される。
 大村秀章知事は記者会見で、岐阜県が県独自の非常事態宣言を出したことに触れ、ただちに休業要請を出すことはないとしながらも「状況によってはエリアを絞った緊急事態宣言を検討せざるを得なくなる」と述べた。
 一方、東京都内では31日に過去最多となる463人の感染が確認されている。
(後藤康之)
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