今年も「ネコギギ」赤ちゃんお目見え

2020/09/06 00:00(公開)
石の陰から顔をのぞかせるネコギギの赤ちゃん=ぎょぎょランドで
石の陰から顔をのぞかせるネコギギの赤ちゃん=ぎょぎょランドで
豊川の赤塚山公園で繁殖成功

 豊川市の赤塚山公園は今年も、国の天然記念物で、豊川(とよがわ)に生息するナマズ目ギギ科のネコギギの繁殖に成功した。同園内のぎょぎょランド1階ロビーの水槽で展示中で、仲良く元気に泳いでいる。
 人工繁殖している国土交通省設楽ダム工事事務所の勧めで、3年連続での繁殖。一昨年は1匹のみだったが、昨年は490匹の大量繁殖に成功した。今年も繁殖期の6~7月にかけて多数の卵が生まれ、8月下旬までに411匹の稚魚が順調に生育して体長約3㌢まで大きくなった。
 日本固有種のネコギギは三河湾や伊勢湾周辺の河川にしかいない魚で、学術的にも珍しく1977年に国の天然記念物に指定された。顔にネコのようなひげがあり、捕獲すると「ギーギー」と鳴くことから命名された。夜行性で光を嫌い、日中は暗い物陰に隠れる。成魚は体長約13㌢までになる。
【由本裕貴】
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