地元の観光業を盛り上げ 蒲郡中の修学旅行先は西浦温泉

　新型コロナウイルスの感染拡大が終息しない中、蒲郡市立蒲郡中学校が秋の修学旅行の行き先を市内の西浦温泉のホテルに変更した。コロナの影響で苦しむ地元の観光業を盛り上げるため、生徒が決断したという。
　市議会９月定例会で、市側が鈴木貴晶氏（自由ク）の質問に答えた。
　それによると、市内７中学は、当初予定していた東京方面から、三重県５校と山梨県１校に変更した。蒲郡中は、行き先は未定だが、宿泊地を西浦温泉にあるホテルに変更した。宿泊日数も２泊３日から１泊２日に変えた。
　当初は５～６月の予定だったが、コロナの影響で延期した。さらに現在も都内の感染者が減らないため、行き先も変更することになったという。
　小学校は、行き先の感染者が少ないこと、歴史的重要な場所での学習の必要性を考えて京都・奈良方面で変更しなかった。移動で使うバスの中を「密」にならないよう対策をする予定。
　各小中学校とも、児童生徒のために修学旅行を何とか実現させたいとしている。修学旅行のガイドラインを作成し、旅行業者との連携しながら、コロナ対策を最大限の対策を講じた上で実施に向けて準備している。
　東三河各自治体の小中学校も、東京方面への修学旅行を取りやめ、県内などに変更している。
【林大二朗】