丸地古城の企画展 19日から豊橋美博

2020/09/18 00:00(公開)
伊奈銅鐸が発見された現地。現在は豊橋市立前芝中学校敷地となっている。
 豊橋市の元収入役、丸地古城(本名・幸之助、1886~1972年)の功績を紹介する企画展「歴史を守れ!丸地古城の挑戦」が19日、市美術博物館で始まる。新聞記者、市議、収入役の肩書きとともに、大正から昭和まで郷土史研究に注力した活動を説明する。入場無料。11月8日まで。
 丸地は名古屋新聞(中日新聞の前身)の豊橋支局長時代の1924年、小坂井町で伊奈銅鐸が発見されたことをスクープした。同年に豊橋市議会議員に当選、4期務めた。終戦後の46年、外部登用として市収入役に就任した。
 大正時代には豊橋郷土史友会を立ち上げて、地域史について情報発信した。収入役時代の47~52年に瓜郷遺跡の発掘調査を支援し、東大や明治大、愛知大などの研究者が訪れて研究が進んだ。45~54年の昭和20年代には瓜郷遺跡調査が呼び水となり、豊橋市の大蚊里貝塚、豊川市の欠山遺跡、田原市の吉胡貝塚など縄文、弥生、古墳時代の考古学調査が実施された。
 主催は豊橋市文化財センター。丸地の生い立ちと活動の記録、発掘調査での出土品など100点以上を展示する。岩原剛所長は「強烈なまでの郷土愛と、考古学に関連した人脈で東三河の遺跡調査が進められた。その功績を知ってもらえれば」と話している。
 10月11日には午前10時と午後2時に岩原所長による講演がある。
【安藤聡】
伊奈銅鐸発見時の絵葉書(提供)
丸地古城(同)
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