「とよはし市電を愛する会」30周年を迎えて

2020/10/23 00:00(公開)
会の30年を振り返る大辻会長、神野実行委員長、鈴木さん(右から)=東愛知新聞社で
会の30年を振り返る大辻会長、神野実行委員長、鈴木さん(右から)=東愛知新聞社で
 とよはし市電を愛する会(大辻太一郎会長)が今年で30周年を迎えた。設立記念日でもある11月22日、30周年記念のヘッドマークとラッピングを施した全面低床電車「ほっトラム」の出発式を開く予定だ。本社を訪れた大辻会長、30周年実行委員会の神野紀郎委員長、鈴木美江事務局長に節目を迎えた感慨を聞いた。
 会は1990年11月22日に設立。豊橋ロータリークラブで環境問題を考えた社会奉仕委員会の有志や、関心のある市民らで立ち上げた。活動の柱を、街の景観としての「見る市電」、乗車促進を目指す「乗る市電」、まちづくりの研究対象として「考える市電」と定め、4月の「市電の日」や6月の「路面電車の日」でのイべント、研究会、市電カレンダーの発刊など活動を展開してきた。
 本来なら今年、周年記念の講演会や展示会を開く予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止に。今年は11月に「ほっトラム」のラッピング電車を走らせ、記念講演会や「第19回中部地区路面電車サミット」、展示会は、来年6月13日に穂の国とよはし芸術劇場プラットで開催することを決めた。
 30年を振り返り、「山あり谷ありだった」と大辻会長。「最初は環境問題から始まった。今後はより大勢の人に関心を持ってもらいたい。低床車両がカーブの関係で運動公園前の電停に入れない問題も考えたいし、将来的には市民病院方面へ延伸できればうれしい」と語る。神野実行委員長は「30年の中で一番大きな成果は、ほっトラムの導入。資金集めに奔走し、市や県を動かし実現できたのは一番の思い出。まちづくりの一環としてみんなで市電を勉強し、今一度、市電の役割が見直されれば」と語る。
【田中博子】
ほっトラム
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