豊橋鬼祭「天狗と赤鬼のからかい」

2021/02/12 00:00(公開)
挑発する赤鬼
 豊橋市に春を告げる奇祭「豊橋鬼祭」(国重要無形民俗文化財)のハイライト、「天狗と赤鬼のからかい」が11日、八町通3の安久美神戸神明社であった。新型コロナウイルス感染拡大防止のため神社は一般立入禁止、無観客の中で静かに神事が執り行われた。
 初日は青鬼出動と岩戸舞を実施。2日目は鬼や天狗の門寄せをはじめ、「厄除タンキリ飴の飴撒き行事」や日の出神楽、浦安の舞が感染対策で中止となった。
 静寂の中、氏子や宮司らが拝殿に入り例祭が始まった。正午の小鬼地踏行事では、72年ぶりに新調された小鬼面が初披露された。続いて神楽殿で美しく装った子どもらが舞う五十鈴神楽、災厄や悪魔を払う御的神事が繰り広げられた。
 見せ場の「天狗と赤鬼のからかい」は予定時間前に始まった。独特のしぐさで挑発する赤鬼に、薙刀(なぎなた)を構えた天狗が大地を踏みしめながら徐々に近づき応戦した。ユーモラスなやり取りを繰り広げた後、鬼は「アーカーイ」と叫ぶ従者とともに境内を疾走。白い粉はまかずに、タンキリ飴を投げていた。
【林大二朗】
新調された小鬼面
五十鈴神楽児
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