名豊ギャラリーで最終企画展「パート1」

2021/04/11 00:00(公開)
人物にスポットをあてた企画展を紹介する加藤所長=いずれも名豊ギャラリーで
人物にスポットをあてた企画展を紹介する加藤所長=いずれも名豊ギャラリーで
 豊橋市駅前大通2の名豊ギャラリーで、最終企画展「人物描写の系譜『東三河の画人(えかきびと)~昭和から平成・令和へ』」パート1が開かれている。2005年に名豊ビルにオープンした同ギャラリーが、今年5月5日をもって一旦休止することから、16年の感謝をこめて開く最終企画展だ。
 郷土作家に焦点をあてた企画展を熱心に展開してきたほか、テーマを決めての企画展、収蔵品展も実施、地域文化向上のための貸しギャラリーとしても活動してきた。最終回となる同展では、これまでの活動の集大成として、当地で活躍した画家を軸に、昭和から平成、令和まで「人物描写」を主題とした作品展示を企画した。
 同所収蔵品のほか、豊橋市美術博物館、豊川市桜ヶ丘ミュージアム、蒲郡市博物館、田原市博物館の所蔵品で構成。細島昇一、杉浦俊雄、広本季与丸、石川彦男、森緑翠、大森運夫、冨安昌也、仲谷孝夫、市川晃、畑遼、高畑郁子、野田弘志の12作家による19作品を並べている。師弟関係など画家同士つながりがある人たちをチョイスした。
 会場構成がユニークで、モデルが1人の作品から2人、3人、群衆と順に飾られている。モデルと画家との距離感や関係性も作品ごとに徐々に遠くなっていくのが興味深い。洋画あり、日本画ありで、作風も写実からキュビズムまで多彩。各作家の個性が感じられる人物がの数々が楽しめる。同じポーズを描いても全く異なる印象の作品なども並んでいる。
 「画家とモデルとの関係、作家同士の関係などを感じながら鑑賞いただけると楽しいのでは。東三河という狭い地域の中でこれだけの作家が並ぶのは素晴らしいこと」と加藤基吉所長は話す。
 パート1は18日まで。パート2を21日から5月5日まで予定している。
【田中博子】
東三河を代表する作家の作品が並ぶ
東三河を代表する作家の作品が並ぶ
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