豊川初の無電柱住宅団地が誕生へ

2021/10/02 00:00(公開)
調印した小山支配人、竹本市長、池田副市長(左から)
 豊川市と市土地開発公社、大和ハウス工業岡崎支社は9月30日、八幡地区工場跡地に戸建住宅を供給する基本協定を結んだ。大和ハウスによると、豊川市初の無電柱の住宅団地にするほか、太陽光発電、テレワーク対応などを採り入れた住宅を提案する。
 土地は白鳥町野口前の2万810平方㍍で、名鉄豊川線八幡駅から徒歩5~10分。土地の売却価格は10億2700万円。市が提案型で住宅供給業者を公募し、大和ハウス岡崎支社の提案が採用された。順調に進めば、2023年春のイオンモール開業と同時に入居開始となる。
 無電柱は、地震で電柱が倒壊することによる被害拡大の防止と、景観への配慮から採用された。電線は地中の共同溝に入る。
 また住宅には太陽光発電を標準採用し、ZEH=ことば=を提案する。新型コロナウイルス禍で普及したテレワークに対応するため、防音型の部屋やリビングとつながったセミクローズド型スペースなども。家事を家族全員で担える「家事シェアハウス」、抗ウイルスの光触媒コーティングや換気、空気清浄システムを導入する。
 住宅団地の外構には、手筒花火の荒縄をイメージしたデザインを採り入れ、在来種の樹木を植えることで生物多様性の保全にも努める。団地内の道路は緩やかな曲線を描き、車のスピードの抑制と家の景観向上を図る。団地の名前は未定だが「八幡駅南」が入る予定。
 調印式は市役所であり、大和ハウス工業岡崎支社の小山能弘支配人と、竹本幸夫市長、池田宏生副市長が署名した。
【山田一晶】
団地㊤と戸建住宅のイメージ
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