蒲郡の安加比古窯で「白虎香合」づくり

2021/12/24 00:00(公開)
香合を仕上げる加藤さん=蒲郡市神ノ郷町で
香合を仕上げる加藤さん=蒲郡市神ノ郷町で
 蒲郡市神ノ郷町の陶芸工房「安加比古(あかひこ)窯」で、来年のえとにちなんだ虎の香合づくりが進んでいる。窯元の加藤隆生さん(56)が、新型コロナウイルスなどの災いから人々を守ることを願い「白虎香合」を仕上げた。
 茶道の「炭手前」の際に使う茶道具。香を入れるふた付きの器で、香りだけでなく、観賞用としても楽しむ。
 安加比古窯は1956年に創業し、祖父、父と受け継がれて加藤さんで3代目。30歳の時に制作活動を始め、今年で26年になる。虎は2度目。
 白虎は古代中国の想像上の動物で、玄武、青竜、朱雀とともに四神の一つとされ。世に広がる感染症の災いから人々を救い、幸せを届けてほしいと願いを込めて作った。
 縦8㌢、横8㌢、高さ5㌢のかわいらしい姿。加藤さんは「縁起物として飾って災いから守ってほしい」と話した。
 「白虎香合」は約100個作る。1個1万3200円。問い合わせは安加比古窯(0533・68・6757)へ。
【林大二朗】
白く輝く「白虎香合」
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