林業機械のシミュレーターを導入

2022/02/23 00:00(公開)
導入したハーベスターシミュレーター=県森林・林業技術センターで
導入したハーベスターシミュレーター=県森林・林業技術センターで
 県森林・林業技術センター(新城市上吉田)は、高性能の林業機械「ハーベスター」の操縦を模擬体験するシミュレーターを導入した。伐採だけでなく枝切りも機械化が進む中、人材の育成につなげる。
 導入したのはコマツ製。1台の重機で立木を切り倒し、枝を落とし、長さを測定、決まったサイズで切断などの作業を模擬体験する。造材専用の「プロセッサー」、伐採した木を集める「フォワーダー」など高性能林業機械の操作方法を学べる。
 パネルの画面には森が映し出され、操縦席に座ってレバーとペダルなどで重機を動かす。レバーで刃が付いたアームの先端側と、本体側の基部側の異なる動きを再現している。誤ってアームを木に衝突させた場合にも画面で知らせるほか、所要時間や燃料消費量も計測して評価するため、実習や習熟度の確認に役立てられる。
 県林務課によると、県内の林業労働者は558人(2018年12月調べ)で30年前の約3分の1に減っている。昨年1月には労働者確保を進める計画を立てた。「作業も機械化が進み、重機で複数の作業ができるようになった。現場作業の効率化と安全のためにも操縦者の育成や確保につなげたい」と話している。
 重機の操縦に資格は不要だが、林業木材製造業労働災害防止協会が実施する特別教育の修了が必要。
【安藤聡】
操縦席のレバーとペダルで操縦する
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