プロ野球ドラフト会議が23日に東京都内で開かれる。東三河ゆかりの選手でプロ志望届を出している4人を紹介する。
①名商大の永井大雅選手 135キロ右腕から長距離砲へ! 野手転向でプロに挑む
②「追い抜いてやる」悔しさ糧に成長 豊橋中央・松井蓮太朗選手、憧れは巨人監督の阿部慎之助
➂「投手でいく」あの日の言葉が原点 豊川・中西浩平、恩師と歩んだ3年間
名古屋商科大学4年の外野手、永井大雅選手(22)は豊川高校出身だ。
岡崎中央ボーイズから豊川高に進学。投手として最速135㌔を誇ったが、2年から右肩のけがに苦しんだ。3年最後の夏もベンチに入れず、高校生活を終えた。
情熱を失いかけた時期もあったが「自分には野球しかない」と大学で野球を続けると決めた。1年時は投手として復活を目指したが、満足のいくボールが投げられなかった。悩み抜いた末、2年春に野手転向を決意する。「投手でなくても野球はできる」。赤松幸輔監督は最初は反対したが「もう覚悟を決めた」と揺るがなかった。赤松監督は「1年冬にJR東海とのオープン戦で、主戦の初球をヒットにした。印象的で野手挑戦を見てみたくなった」という。
赤松監督は練習態度をめぐって永井選手を叱責したことがある。「唯一、親を呼んで怒った選手。でも今は意欲的に取り組む人間に変わった。長打力も性格も、見違えるほど成長している」と目を細める。
最初は「打撃は当てるのに精いっぱい」だったが、着実に成長した。持ち前の長打力と身体能力を生かし、3年時にはリーグ戦で2打席連続本塁打。「野手を選んでよかった」と心から思えた瞬間だったという。4年春には3割8分5厘、3本塁打と結果を残し、スカウトの目に留まる存在になった。
現状に満足していない。4年秋も3割台を維持しているが「まだ打撃に波がある。どのコースでも長打を打てる選手になりたい。守備や足でも貢献したい」と指名を待つ。
購読残数: / 本
1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
週間ランキング
日付で探す