停電情報を即時共有 災害時の人工呼吸器利用者ら支援

2022/02/23 00:02(公開)
システムの機能を紹介する市職員=蒲郡市役所で
蒲郡市と中電が連携

 蒲郡市は、中部電力パワーグリッドと連携し、在宅での人工呼吸器利用者らを支援するシステムに、災害時の停電情報を共有する取り組みを3月1日から始める。中部電管内では初めての試み。
 市内には人工呼吸器利用者と在宅酸素療養者が約100人いる。停電が発生すると命の危機に直面する恐れがある。
 昨年から市は、問題を解消するため医師会や医療機器メーカーなどと「蒲郡電源あんしんネットワーク」を設立。災害時に福祉避難所の開設や電源が復旧するまでの支援策を考えている。ただ、停電がどこで発生しているのかを把握する手段がないことから迅速に対応ができない課題があった。
 そこで中部電は、市に停電時でもリアルタイムに情報共有できるシステムを提案し、実現した。市内の医療関係者などが活用する「電子@連絡帳システム」と中部電の停電情報を連携させて運用する。
 災害が発生した際に連絡帳システムのマップ上に赤枠で停電した地域をリアルタイム表示する。該当する地域に住む人工呼吸器利用者らを速やかに電力が安定した場所に運べる。
 21日、市役所でデモンストレーションがあった。事業を担当する市長寿課職員がシステムの機能について紹介した。
 デモを見た鈴木寿明市長は「災害に不安を感じていた人々が、これからは安心して生活できると思います」と話した。
【林大二朗】
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