干上がった豊橋の水神池

2022/02/27 00:02(公開)
水が干上がった水神池。奥は運動公園(近藤市議提供)
水が干上がった水神池。奥は運動公園(近藤市議提供)
市職員が生き物救出作戦

 豊橋市岩田町の水神池が干上がっている。管理する市公園緑地課職員が25日、池の中の生き物の救出作戦を展開した。
 1万7000平方㍍の池は、雨水と井戸水で水をたたえている。同課によると、近年ではないぐらい、ひどい水の減り方だったという。
 気象庁によると、豊橋市の2月の降水量の平年値は79・9㍉。今年は24日までに39・5㍉が降ったので、半分ということになる。
 近藤喜典市議が、市に生物の救助などの働きかけをした。異常に気づいたのは1月半ば。同月末からは市民が市に通報するようになった。近藤市議が市に対し、積極的に対応するよう促した結果、公園緑地課が生き物の引っ越しを決断。25日、職員8人が網やバケツを手に、約3時間にわたって作業した。
 救出されたのはコイやフナなどの魚と、スッポンや亀など270匹。一方で、ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)やブラックバスなども多数、見つかった。
 近藤市議は東愛知新聞の取材に「満水時の5%程度の水量ではないか。さすがにどこかで雨が降ると思っていたが、ここまでひどくなるとは」と答えた。特に、カモなどの渡り鳥への影響が気になるという。
 これも気候変動なのだろうか。異常気象の影響が、身近なところにも表れているようだ。
【山田一晶】
豊橋市職員による生物の救出作戦(公園緑地課提供)
豊橋市職員による生物の救出作戦(公園緑地課提供)
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