かわいさんが設楽町教委に絵本寄贈

2022/04/14 00:00(公開)
絵本を作ったかわいさん=設楽町で
絵本を作ったかわいさん=設楽町で
 かわいたかこさん(本名河合孝子、73歳、名古屋市東区)が設楽町三都橋(みつはし)を舞台にした絵本「ほんとにあった きつねの恩がえし」にまとめ、自費出版した。13日に町教育委員会へ8冊を寄贈した。
 義父母の河合美也之さんと喜久恵さんが三都橋で民宿を経営していた1980年代に体験談を聴いていた。4年前、孫に勧められて童話にまとめ始めた。
 義父母は、民宿の隣にあった畑に出てきたキツネの親子を餌をやっていた。すると半年後、近くの畑に下駄と大根が置いてあった-という体験があった。そこで河合さんは、カラスが盗んだ下駄をタヌキが見つけ、キツネたちと力を合わせて人間に返したという童話に仕立てた。
 染色とデザインを手掛ける河合さんは挿絵も描き、B5判30㌻の本にした。「都市部で育った私にとって動物と共に暮らす豊かな自然が浮かんだ。ほのぼのとした作品になりました」と話す。
 全5小学校、2図書館、奥三河郷土館に各1冊配る。大須賀宏明教育長は「今はキツネも見なくなった。子どもたちも喜ぶと思います。読み聞かせもできれば」と話した。
【安藤聡】
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