「新生たっぷく」日本語学科で頑張る5人

2022/04/28 00:00(公開)
テストに取り組む生徒=田原福祉グローバル専門学校で
テストに取り組む生徒=田原福祉グローバル専門学校で
進学や介護関連施設就職を目指す

 今月1日付で田原市の「田原福祉グローバル専門学校」に新設された日本語学科では現在、入学したばかりの生徒5人が勉強に励んでいる。全員ベトナム国籍の19歳。同校の介護福祉科への進学や特定技能での在留資格取得を目指す。
 旧市立田原福祉専門学校時代から「たっぷく」と呼ばれ地域に親しまれる学校。昨年4月から同市の社会福祉法人「福寿園」に運営を移管、モダンな学食カフェなどを整備し、「新生たっぷく」としてスタートした。
 日本語学科は介護福祉学科への進学を目指す1年コースと6カ月コース、特定技能の在留資格で即戦力として介護関連施設への就職を目指す1年6カ月コースがある。日本語能力試験は進学がN2、就職はN3認定を目標として、国内で働くのに不自由しないレベルを身につける。
 福寿園は国際的な福祉人材の育成に力を入れており、これまで名古屋などにある日本語学校を利用してきた。日本語学科の設置は、一貫性の高い指導の実現や、生徒が田原市に親しんでもらいやすくする狙いがある。
 5人は母国で日本語を学んでから来日した。教科書は地域のイベントチラシや公共施設の利用案内などをベースにしたもので、実生活に即している。介護学科生との交流などもある。
 グエン・ダン・ニュー・イーさんは出国前の新型コロナウイルス検査で陽性反応が出たため、22日までリモートで授業を受けてからクラスに合流した。「介護の専門用語や漢字は難しい。しっかり覚えられるように頑張りたい」と笑顔で語った。
【岸侑輝】
間違った部分を復習する
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