神野新田の歴史と金之助の偉業を知って 豊橋美博で企画展

2022/05/11 00:00(公開)
神野新田や金之助について紹介するパネルを見る来場者=豊橋市美術博物館で
 豊橋市の神野新田を開発した神野金之助(1849~1922年)の没後100年を記念した市民展「豊橋のもう一つの百年世界へようこそ~神野新田を知っていますか」(神野新田研究会主催)が10日、豊橋市美術博物館で始まった。15日まで。
 神野新田の歴史と金之助の生涯をパネル44枚と資料7点で紹介する。金之助は尾張国海西郡江西村(現愛西市)で生まれた。若い頃は兄が養子に入った名古屋の豪商「紅葉屋」を手伝い、実業家としての経験を積んだ。その後明治銀行、福寿生命、名古屋電気鉄道の経営に携わった。神野新田の開拓前は、幸田町の沼地で新田を開拓した。
 神野新田は1893年から4年の歳月をかけて完成させた。海の浅瀬を堤防で囲い、陸にして耕作地として利用する「干拓」の手法を使った。前身の毛利新田は、一度は完成したものの濃尾地震や暴風雨で堤防が決壊して失敗に終わったことから、堤防を当時の最新の技術であった人造石を使って建設した。約1100㌶の新たな水田が生まれた。これらの内容をパネルで分かりやすく伝える。
 研究会の森健一会長は「金之助は、神野新田を開発しただけでなく、入植者の支援にも力を注いだ。金之助の偉業を多くの人に知ってもらいたい」と話す。
【竹下貴信】
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