プロバスケットボールBリーグは17日、理事会後の記者会見で2026年から始まる新B1「Bリーグ・プレミア」(Bプレミア)への参入22クラブを発表した。豊橋市に本拠がある「三遠ネオフェニックス」が参入を認められた。運営会社フェニックスの水野晃社長がこの日、市役所で浅井由崇市長に喜びを伝えた。
Bプレミアはリーグの改革と再編で最高峰のカテゴリーとして創設する。年間成績による昇降格を廃止し、選手の総年俸に上限を設ける「サラリーキャプ」や新人選手のドラフト制導入などで戦力均衡を図る。外国籍選手枠も拡大して「米国NBAに次ぐ世界第2のリーグ」を目指す。
参入審査は、年間売上高12億円▽平均観客動員4000人▽5000人収容とVIP席などリーグ仕様基準を満たすアリーナ確保―の3要件を満たす必要がある。各要件の達成状況に応じ1~4次の申請がある。この日は3次審査までをクリアしたクラブを発表した。
三遠は2次審査に申請し、23年度の売上高16億円超と平均観客動員数4236人を満たし、今年9月末に市と事業者が三遠のホーム使用を前提に27年度の完成予定で多目的屋内施設(新アリーナ)の事業契約がまとまり参入となった。
浅井市長に参入を報告した水野社長は「最後に残った新アリーナ計画は自力で解決できず、市や関係者のおかげ」と感謝した。「チーム力と経営基盤を強化し、まちの活性化に貢献したい」と意気込んだ。
浅井市長は「地元ブースターも待ち望んだことだろう。プロチームを持つ地域の誇りで、バスケ文化が着実に根付きつつある」と祝福した。
昨季の三遠は中地区で2年目の大野篤史ヘッドコーチのもと、46勝14敗で初の地区優勝。今季はリーグ優勝を目指し、守備強化と大幅な補強で3勝1敗の地区3位につけている。
クラブではホーム開幕戦となる19日の試合開始に先駆け、会場の市総合体育館で水野社長と浅井市長が来場者に新リーグ参入を報告する。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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