中野氏がジェンダー平等講演

2022/05/31 00:00(公開)
講演する中野副学長=ホテルアソシア豊橋で
豊橋南RC総会

 豊橋南ロータリークラブの例会が30日、豊橋市の「ホテルアソシア豊橋」で開かれた。講師は豊橋技術科学大学の中野裕美副学長で「ジェンダー平等に向けて~ダイバーシティ推進で組織を活性化」の題で講演した。
 中野副学長は東愛知新聞で「発言」を連載中。たまたま同日付紙面で「ワークライフバランスの推進」のタイトルで論考を寄せていた。
 講演で中野副学長は、男女混合チームの方が特許の経済効果が高かったという実例から、ジェンダー平等社会は多様性や独創性、創造性に富み、社会組織が活性すると説明した。そのためには、「女性数の確保」「制度の整備」「知識の再構築」が必要と述べた。特に性差やジェンダー差の分析や視点を取り入れたジェンダード・イノベーションは、社会の発展や発明などにつながるとしている。
 そして、工学などSTEM(科学、技術、工学、数学の総称)分野での女性が少ない現実を指摘し「出産、育児のある女性がキャリアを形成できない現実がある。環境が整えば、やりたい女性が出てくる」として、組織のリーダーが多いRCの会員に理解を求めた。最後に、避けるべき「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」の例として「外科医の息子」というなぞなぞを出題。「『白い巨塔』世代のみなさんは解けないが、子どもなら簡単に理解できる」と話し、会場を納得させた。
【山田一晶】
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