「捜索救助犬HDS-K9」 広がる支援の輪

2022/06/23 00:00(公開)
6日にあった豊橋市の水防訓練に参加した(提供)
6日にあった豊橋市の水防訓練に参加した(提供)
CFで募る活動費 きょう23日が最終締め切り

 豊橋市を活動拠点とする「捜索救助犬HDS-K9」が挑戦していたクラウドファンディング(CF)=QRコード=は20日、第1目標の50万円を突破した。「私たちの活動に賛同いただけたことが本当にうれしく、身の引き締まる思い」とコメントしている。救助犬育成などの活動資金に充てる。最終締め切りは23日午後11時。
 警察犬養成経験のある平井智也代表らが2018年に立ち上げた。現在は雄の捜索救助犬「リッター号」と養成中の雌「奏響(さゆら)号」がいる。今年3月に豊橋市と災害時の連携協定を結んだ。メンバーは8人。
 捜索救助犬は、空気中に漂うわずかな人のにおいをたどって行方不明者を捜し出す。地震や台風などで壊れた家屋のがれきに埋もれた人や狭い空間に閉じ込められた人、道に迷った人などが捜索対象だ。
 ただ、日本の公的機関のほとんどは救助犬を運用する組織がない。救助犬活動の中心を担っているのは民間団体だが、訓練場や被災地への交通費や滞在費は自費。「HDS-K9」が訓練などで使う年間活動費150万円は寄付金と会員の自己負担で賄っている。昨夏に静岡県熱海市で起きた土砂災害では延べ20日滞在し、費用は30万円以上かかった。副代表の杉原久依さんは「これからも多くの人に犬たちの存在と活動を知っていただきたいと思います」とコメントした。
 CFは「ネクストゴール」に100万円が設定されている。
【山田一晶】
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