福江高野球部エースの田中 地域に恩返し

2022/06/30 00:00(公開)
田中投手=福江高校グラウンドで
田中投手=福江高校グラウンドで
 県立福江高校は渥美半島の先端部にある。小中学校が同じ生徒も少なくない。外から人があまり入ってこないこともあり、地域色の強い学校だ。
 野球部で主戦を務めるのは、田原市亀山町出身の田中翔愛投手(3年)。昨年就任した加藤寛士監督の新体制で大きく実力を伸ばした。
 田中投手が本格的に野球を始めたのは亀山小4年生から。福江高校野球部OBの父などに幼い頃から野球を教わった。渥美スポーツ少年団では投げることもあったが、ポジションは主に一塁手。
 野球に対する思いに陰りが出たのは中学2~3年生。外野手を務めていた。「思うように動けず、出番も少なくて、したいことができていなかった」と田中投手は話す。野球は変わらず好きだったが、高校で続けるかは悩んだ。
 監督に就任し、野球部OB会や父母会に働きかけて部員を集めるなど部刷新のため動き始めた加藤監督は、くすぶっていた田中選手に目を付け、投手へコンバートを勧めた。特訓を乗り越え、めきめきと実力を伸ばしてエースとしてマウンドに立つ。マネジャーを務める妹の羽流さんの応援もある。
 間もなく開幕する夏の高校野球県大会。「3年間、あっという間だった。つらく厳しいこともあったけど、地域の人たちには世話になった。恩返しの意味を込めて、やるべきことをしっかりやって期待に応えたい」と語る。「ベスト32を勝ち抜くピッチングで親孝行したい」と笑顔を見せた。
【岸侑輝】
左のオーバースローから鋭い球を投げる
左のオーバースローから鋭い球を投げる
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