奥三河観光協が東照宮と鳳来寺見学

2022/07/22 00:00(公開)
特別に公開された「黒漆金銅装宮殿」=鳳来山東照宮で
特別に公開された「黒漆金銅装宮殿」=鳳来山東照宮で
大河ドラマ「どうする家康」の放映に向け

 奥三河観光協議会のワーキング会議が21日、新城市門谷の鳳来寺山であった。2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」の放映を迎えることから鳳来山東照宮、鳳来寺を見学した。
 鳳来山東照宮は三代将軍家光が祖父の家康をまつるために建てた。家康像が納められている。1953年に本殿、拝殿、幣殿、中門、水屋、左右透塀が国の重要文化財に指定された。今年1月28日には家康像の「東照権現像」を納めるために造られた「黒漆金銅装宮殿(くろうるしこんどうそうくうでん)」など7件が県指定文化財になった。
 この日は普段は入れない本殿が特別に公開された。扉を開けると黒漆で金銅製の飾り金具が輝く宮殿が見えた。参加者は手を合わせて拝観した。責任役員の神谷隆久さんは「三葉葵紋が東照宮の他の場所にある葵紋と違っており、本殿とは古い時期に製作されたとされている」と説明した。
 鳳来寺では家康が寅(とら)年に生まれた後、十二神将像のうち寅の方角にあった寅童子と呼ばれた「真達羅大将(しんだらだいしょう)」像が姿を消し、亡くなった後に像が戻ったと伝わる。参加者は本堂内にある像など熱心に見入った。
 新城市、北設楽郡の町村、県新城設楽振興事務所、豊橋観光コンベンション協会の観光担当者らが参加した。設楽町産業課の馬場尭人さんは「家康や戦国時代の関連性を考えて観光や誘客につなげたい」と話した。
【安藤聡】
十二神将像を見る参加者=鳳来寺で
十二神将像を見る参加者=鳳来寺で
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