農家と飲食店のマッチング会

2022/09/02 00:00(公開)
飲食店主に農産物をアピールする生産者=エムキャンパスで
飲食店主に農産物をアピールする生産者=エムキャンパスで
 豊橋市は8月31日、同市駅前大通2のエムキャンパスで、農家と飲食店の新メニュー開発を視野に入れたマッチング会を開いた。生産者が農産物の特徴やこだわりなどを提案し、飲食店が意中の農家を名刺交換で指名。各ペアのメニューは、エムキャンパスでの披露目企画などを経て、来年1月頃までの商品化を目指す。
 市の「食と農のまち推進プロジェクト」の一環。地元農産物の地産地消を促す。併せて飲食店の活性化にもつなげたい考えだ。
 今回は市内の生産者14人と飲食10店がマッチングの対象。生産者は3分間で自己紹介と自身が手掛ける野菜や果物などの特徴、生産へのこだわりなどを訴えた。飲食店は交流会で意中の食材を目当てに、生産者に最大3枚まで意思表示の名刺を投票。食材だけの取り引きを望む名刺交換も盛んだった。
 嵩山町で「ほの国きのこ園」を営む藤原孝夫代表(64)は栽培過程ごとに空調完備した異なる部屋を持ち、食感のよさが特徴のキノコについて紹介した。藤原さんは「吸い物やみそ汁の具材、素焼きや天ぷらなど調理法は幅広い」と使い勝手のよさをアピールした。
 「キッチンイマイ」(中岩田2)の今井元雄オーナーシェフ(55)は「食材の仕入れでは見えない生産者の思いが伝わった。共存共栄のための連携は必要」と話した。
 この日は4店舗が8生産者の農産物を選び、7種類のメニューを開発することでマッチングが成立。今後は著名料理人の監修などを受け、11月~来年1月にはエムキャンパスフードのレストランで週替わりで新メニュー披露を兼ねた提供イベントを企画する。
【加藤広宣】
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