徳川家康から厚遇された三河の弓

2022/09/02 00:00(公開)
「弓之事」文書の写し=いずれも新城市長篠城址史跡保存館で
新城市長篠城址史跡保存館で収蔵品展

 新城市長篠城址史跡保存館で1日、収蔵品展「徳川家康から厚遇された三河の弓~家康を支えた三河人」が始まった。徳川家康の署名がある資料など8点を展示している。10月31日まで。
 来年のNHK大河ドラマ「どうする家康」の放映を前に、ゆかりの地を盛り上げようと企画した。
 桶狭間の戦いで今川義元が敗死した後、松平元康(家康)は今川氏から独立。三河や遠江、駿河の武士以外の町人や農民にも弓矢の所持を許し免許状を与えた。自衛として軍備増強に取り組んだ。「三河百張弓弓執衆」と称した集団も誕生したという。
 会場では1560年に発行された免許状「弓之事」の写しを展示。「蔵人元康御書判」の文字を確認できる。
 保存館がある長篠城は、家康が火矢を放って落城させたと伝わる。発掘調査で出土した炭化米と炭化竹もあり、落城させた頃のものと推測されていると説明する。
 荏柄天神社の「金的奉納額」は長篠地域の代官、林高英が奉納した。弓の師範として門下生が700人以上いたという。同時に「他の神社社殿に奉納額が多く掲げられているのは家康に関係が深いことが分かる」と解説している。
 午前9時から午後5時。入館料は高校生以上220円、小中学生100円。
【安藤聡】
金的奉納額
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