豊橋市二川宿本陣資料館で「菊の節句-重陽」

2022/09/04 00:00(公開)
「菊の着せ綿」「オカヅラ人形」などを紹介した板の間=いずれも二川宿本陣で
 一足早い秋を楽しんでもらおうと、豊橋市二川宿本陣資料館で3日、「菊の節句-重陽」が始まった。五節句の一つ、菊で邪気を払い長寿を願う「重陽の節句」(9月9日) にあわせた催し。11日まで。
 本陣板の間には、白や黄、薄紫といった色とりどりの菊花やススキなどの生け込みを並べたほか、菊花の上に真綿をかぶせ、朝露や香りを移した綿で顔や体を拭き長寿を保つとされる上流階級の風習「菊の着せ綿」を再現。節句のいわれを書いたパネルも置いた。
 節句の際に女児が草を日本髪風に結い、竹にさして人形として遊んだという当地特有の「オカヅラ人形」も学芸員が手作りして展示している。
 ほかにも、地元の「つるし飾りの会」がカラフルな菊のつるし飾りや置き飾り、月とウサギのちりめん細工などを披露。同じく「楽しい折り紙の会」が菊人形や立体・半立体の菊の花、月見にちなんだ色紙、浮世絵の一部を折り紙で再現した作品などを並べている。
 つるし飾り、折り紙とも昨年以上の出品数。かごを使ったちりめん飾り、折り鶴で作る菊といった新作も並び、本陣内を明るく彩っている。
【田中博子】
ススキと一緒に並べたちりめん作品
菊人形や大小の菊の花などを並べた折り紙作品
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