移住・定住サポーターの小川さんが豊橋で講演

2022/10/08 00:00(公開)
田原市移住の経緯や環境づくりを語る小川さん=ホテルアークリッシュ豊橋で
田原市移住の経緯や環境づくりを語る小川さん=ホテルアークリッシュ豊橋で
 田原市の移住・定住サポーターとして活動するカフェ経営者の小川史さんが7日、豊橋市駅前大通1の「ホテルアークリッシュ豊橋」で開かれた「東三河午さん交流会」で講演した。日常にサーフィンのある暮らしを求めて古里の大阪府から移住した経験を基に、見知らぬ地での住居選びから地域になじむまでの環境づくりを紹介した。
 腰の疲労骨折を機に鮮魚中卸会社を辞め、自分探しの旅で出合ったサーフィンが移住を考える転機となったという。波を求めて世界中を旅した小川さんは「サーフィンを軸に移住を考え始めた」と振り返った。
 偶然訪れた田原市の豊かな自然や空気感が決め手となり、市内への移住を決意。夜は牧場で働きながら「1日6回海に入る」暮らしを手に入れた経緯を紹介した。
 2012年には保育園舎を改装してカフェを経営。妻の手作りマフィンも名物となり、経営の安定につながった。牧場で働いた頃から食や農業への関心も高まり、現在は認定農家として唐辛子のハラペーニョを栽培。
 カフェ経営と農業の傍らで「大好きな田原市をもっとよくしたい」とまちとの関わりをさらに深めていった小川さん。水難救助隊や「まちづくり隊」の他、19年から「たはら暮らし移住・定住サポーター」として、移住希望者らの相談にも応じてきた。
 見知らぬ地での環境づくりについて、小川さんは「独自性と少しずつ進めること」と秘けつを語った。
【加藤広宣】
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