桜ケ丘ミュージアムで「とよかわ紋・藩ワールド」

2022/10/15 00:00(公開)
伊奈本多家の家紋が入った幟旗と鞍=桜ヶ丘ミュージアムで
 家紋を切り口にして豊川ゆかりの大名を紹介する特別展「とよかわ紋・藩ワールド」が、桜ケ丘ミュージアムで開かれている。家紋入りのゆかりの品67点が並ぶ。11月27日まで。入場無料、月曜休館。
 江戸時代、現在の豊川市に領地があった大名は12藩20家、出身大名は2氏8藩に及ぶ。名前が知られるのは、大岡越前守忠相や田沼意次らだ。展示会では大岡家、田沼家をはじめ、大給松平家、大河内松平家、水野家、牧野家、伊奈本多家の7家に焦点をあてた。
 大岡家は、七宝紋が入った刀箱をはじめ、上がり藤に大の字紋をあしらった将棋盤などが並ぶ。田沼家は七曜紋入りの馬具の一つ「鐙(あぶみ)」や文箱、大給松平家は葵文字紋が大きく入った兜(かぶと)を展示した。また伊奈本多家は、大坂の陣で使った丸に立ち葵紋の幟旗、大きな紋が入った鞍(くら)が飾られ来場者の目を引く。
 家紋そのものについても紹介する。江戸時代に幕府が大名や旗本に対して代表紋を届けさせたことで、公式の家紋が決まった。だがそれ以外にもあったという。大岡家の公式の家紋は「剣輪違(けんわちがい)」だが、これ以外にも替紋として、「上がり藤に大の字」や「四つ銀杏」など複数が存在していたことを解説する。
 期間中、イベントも充実している。29日は講演会「江戸時代の大名と家紋」、11月13日は講座「酒井家か?本多家か?三つ葉葵はどこからきたのか」、同27日は物産展「おいしい牧之原」などがある。問い合わせは桜ヶ丘ミュージアム(0533・85・3775)へ。
【竹下貴信】
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

藤城建設 蒲郡信用金庫 虹の森 さわらび会 住まいLOVE不動産 光生会
hadato 肌を知る。キレイが分かる。 豊橋法律事務所 ザ・スタイルディクショナリー 全国郷土紙連合 穂の国