豊橋刑務支所で民間協力功労者3人の表彰伝達式

　名古屋刑務所豊橋刑務支所で27日、民間協力功労者に対する表彰伝達式があった。
　名古屋刑務所長表彰を受けたのは豊橋市の村田格一さん（75）と岩瀬和子さん（80）、内藤貞子さん（51）。
　村田さんは歯科医師として１９８７年から、支所で受刑者の歯科診療に携わっている。また、受刑者が少しでも本を読む習慣を身につけてほしいと、２０１２年から推理小説などの書籍を寄贈している。
　岩瀬さんは支所が女性施設に変わった17年から、受刑者の誕生日を祝う「誕生会講師」として活動している。過去に取り組んでいた保護司や地域の相談員としての経験を生かし、受刑者の親になった気持ちで、社会や人とのつながりの大切さや、命の尊さについて講話している。
　内藤さんは理学療法士として18年から、一般改善指導「社会復帰支援指導」の講師をしている。支所内で体を動かす機会が少ない高齢受刑者や、身体機能に問題を抱えている受刑者に対し、運動能力向上のために指導している。
　この日、藤田雄三支所長は３人に感謝状を贈り、「長年にわたり、受刑者の改善更生に理解と協力をいただき、ありがとうございます」と述べた。村田さんらは「これらも、活動を続けたい」と話した。
【林大二朗】