豊橋市は24日、日本経済新聞社と日経BP「日経xwomen(クロスウーマン)」による「共働き子育てしやすい街ランキング2022」で、全国3位になったと発表した。前年の14位から躍進した。
2015年から毎年続く調査。人口20万人以上の165自治体を対象に「子育て支援に関する制度に関する調査」を実施、その回答を元にランキングを決める。
クロスウーマンのサイトによると、今年は「認可保育所や学童保育といった『子育て関連施設(インフラ)』の充実度に加え、自治体独自の不妊治療助成や2人目以降の子育て支援など『少子化対策に力を入れているか』という点を重視した」とある。トレンドは変化しており、特定項目だけに力を入れても高ポイントにはつながらない。
不妊治療制度や男性意識改革で評価
豊橋市について同サイトは「独自の不妊治療制度」「男性の意識改革への支援」でポイントを積み重ねたと指摘。また、待機児童がゼロ▽敷地内に必要基準面積を満たす園庭がある認可保育所の比率が100%▽第2子以降の保育料を所得制限なしに無償化していること-などを評価した。
市子育て支援課は今年度の取り組みとして、第2子以降の保育料無償化などのほかに、来年3月まで小中学校の給食費を無料化▽おむつのサブスク(定額課金制度)導入▽病児保育室開設▽放課後の学びの場「のびるんdeスクール」を全小学校に拡大▽イマージョン教育▽特定不妊治療費の市独自助成-を挙げている。
同課の大林美依課長は「ただちに少子化が解消されるわけではない。それでも、子育て世帯に優しいちょっとしたことの積み重ねが社会を変えていくのでは」と話している。
1位は東京都豊島区で「女性のキャリア支援」「女性活躍のための男性の意識改革への支援」「自治体の男性正規職員の育休取得率」が評価され、前年の17位からトップになった。2位は前年1位の千葉県松戸市だった。
■浅井由崇市長のコメント
「人づくりNo.1をめざすまちプロジェクト」を昨年立ち上げ、さまざまな施策に力を注いできた。こうした取り組みが評価され全国3位に選ばれたことは大変うれしい。
【山田一晶】
ランキング(クロスウーマンのサイトから)
2018年以前は圏外だった