通学路に危ない「鈴与踏切」

2023/02/07 00:00(公開)
多くの中学生が通学に使う鈴与踏切=豊川市豊川町で
 豊川市豊川町のJR飯田線「鈴与踏切」は、乗用車1台がやっと通れる幅しかない。地元の市立東部中学校の通学路になっており、車の交通量が多いことから「いつ事故が起きてもおかしくない」と指摘されている。
 豊川駅から新城方面へ約400㍍の場所にあり、幅員は1・9㍍。車道と歩道は分かれていない。車がひっきりなしに走っており、注意しながら歩行者や自転車が渡る。
 同校の約150人の生徒が通学で踏切を使う。他の踏切を利用すると距離が長くなるため、ここを通る。中学生たちは、「私たちが踏切を渡っていても、無視して進入してくる車があり、車と接触しそうになったことがある」などと話す。
 市は状況を把握しているが、地元住民との合意が得られず改良工事ができない状況が続いている。2012年度に豊川連区や豊川仲町町内会に改良案を説明した。内容は踏切内で車のすれ違いを可能にするため幅員5・5㍍を確保し、さらに幅2・5㍍の歩道を設置する。しかし地域住民から「踏切が拡幅されると交通量が増え、交通事故の危険性が逆に上がってしまう。大型車両の進入も心配」との懸念の声が出たことから、工事はできなかった。18年度も住民と協議したが調整ができなかった。
 市道路建設課は「交通安全対策の踏切改良が必要と認識している。地元の理解を得た方針を決定し、工事を進めたい」と話す。地元関係者は「今後、姫街道踏切のアンダーパス化の工事が始まる予定で、そうなると鈴与踏切を使う車がさらに増える可能性がある。早期に工事をしてほしい」と訴える。さらに「通学で踏切を利用する中学生は広域に及ぶ。踏切近くの町内だけでなく、利用する中学生が住む地域の住民の意向も聞いてほしい」と話す。
【竹下貴信】
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