サーラコーポレーションは、社会課題解決型ビジネスとして農業生産事業に乗り出す。完全子会社「サーラアグリ」を17日に設立し、群馬県内に取得した第1号の農場でキウイ栽培を始める。農業ベンチャーの「日本農業」(東京都品川区)と連携し、栽培技術や販路開拓などノウハウを学ぶ。将来は農地集約や生産性向上など課題解決や儲かる農業のコンサルティングも手掛けたい考えだ。
新会社は豊橋市駅前大通1に本社を置き、当面は群馬県安中市に取得した10㌶の農地での生産に取り組む。収益化が見込める高付加価値な農作物を露地で栽培し、日本農業との連携で生産技術の向上や農地集約などの知見を高める。
農業生産では、地元の東三河や遠州など全国展開も視野に入れる。収益確保で持続可能な農業のビジネスモデルづくりを目指す。将来は積み上げた知見を基に、新規就農者や離農者向けに農地の引き継ぎを支援するコンサル業務も手掛けたいという。
サーラグループは豊橋市中心街の「エムキャンパス」を食と農業の情報発信拠点とする「フードバレー構想」を進めている。地場農産物を生かした食関連の事業が先行している。グループは畜産などの動物試薬の子会社はあるが、農業生産事業は初。先行する食事業を支える農業で課題解決と持続可能性につなげられるかが注目される。
購読残数: / 本
愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
週間ランキング
【中日ドラゴンズ特集】5月13日は豊橋市民球場でヤクルト戦 地元出身・藤嶋投手の登板なるか 豊川のプリオにロピア初出店へ 何者かに暴行受け溺死か 【CSへの決意㊦】三遠ネオフェニックス・大浦選手インタビュー「必要な負けだったねと言えるように」 新城市観光大使マヂラブ村上さん、長篠合戦のぼりまつりに旗6基掲出 【CSへの決意㊤】三遠ネオフェニックス・佐々木選手インタビュー「強い気持ちで昨年の雪辱」 豊川駅前複合ビルで起工式、名鉄グループ初の地元企業との共同出資 豊橋で「夜店」始まる 田原で兄殺害容疑の弟逮捕 とよはし夜間中学校が開校1カ月 生徒の多様な出自配慮した授業など試行錯誤続く日付で探す