「久遠動物園」(QUON ZOO)が始まる

2025/01/17 00:00(公開)
「優しい消費」を展開する佐々木さん=久遠チョコレート豊橋本店で

 写真集「豊橋絶滅動物園」を出した豊橋市出身のコンテンツプロデューサー、佐々木シュウジさんが、同市に本店がある「久遠チョコレート」(夏目浩次代表)とコラボレーションした「久遠動物園(QUON ZOO)」を17日に始める。「優しい消費」がテーマで、ボルネオの森を守るための寄付金を含んだチョコレートを販売する。

 佐々木さんによると、夏目さんにプロジェクトを相談したのは昨年10月。話がまとまり、名古屋市のJR名古屋高島屋で17日に始まるチョコレートの一大イベント「アムール・デュ・ショコラ」に合わせ、同日から本店と全国のフランチャイズ店、タカシマヤで発売することになった。

 具体的には、佐々木さんが動物イラストを久遠に提供し、久遠が寄付金込みのチョコレートを販売する。テリーヌ(税込み1966円)とタブレット(同908円)があり、各5種類のカードや巻紙がついている。イラストレーターの遠山敦さんが手がけた。

 動物は、テリーヌのカードが「インドサイ」「アジアゾウ」「ニシゴリラ」「ホッキョクグマ」「テングザル」。タブレットの巻紙が「スマトラオランウータン」「グレビーシマウマ」「コツメカワウソ」「ライオン」「ラッコ」で、生態などが書かれている。

 集まった寄付金はNPO法人「ボルネオ保全トラスト・ジャパン」に送る。「緑の回廊プロジェクト」に取り組んでおり、アブラヤシプランテーションの開発で分断された熱帯雨林を買い取り、森を再生させ、生物多様性を守る。200万円以上送ると「久遠チョコレートの森」と命名される。夏目代表が「実効性のあるプログラム」だとして賛同した。

 佐々木さんは「おいしいチョコを食べて動物のことを学んでほしい。社会問題を考え、社会に貢献する消費行動を取るのが『優しい消費』。多くの人に参加してもらいたい」と話している。

発売するテリーヌとタブレット
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山田一晶

1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。

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