豊川信用金庫豊伸会連合会の新春特別講演会が23日、豊川市文化会館で開かれた。フリーアナウンサーの笠井信輔さんが「足し算で生きる~がんステージ4からの生還」を演題に講演した。約730人が聴き入った。
2019年に血液のがんであるステージ4の悪性リンパ腫と判明し、治療の結果「完全寛解」となった。講演では「2人に1人はがんになる時代と言われますが、女性はそうですが、男性は3人に2人がなります」と説明。半分以上の人がなるとし、「がんになったから、こうなれたと考える人生を歩むことが重要」と述べた。
これは東日本大震災の取材から得たことだといい、「被災者は、震災直後は家族や知人が亡くなり失ったことを嘆いていたが、しばらくたってから避難所で新しい友人ができたなどの話が聞けるようになった。前向きになれる部分を見つけることが大切」とした。
今のがん治療については、「標準治療が最も良いと考える。それがうまくいかなかった時に、先進医療や自由診療を検討すべき」と説明。理由について、「標準治療は効果が高いと認められたものばかり。先進医療や自由診療は、試験中のもの。効果の出た人がいるのは事実だが、全員に効果があるのかは未知数の段階」と解説した。
また「ステージ4は末期ではなく、現在の医学では治療が可能」「各地にがん相談支援センターがある。無料でいろいろ聞けるので使ってほしい」と語った。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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