任期満了に伴う豊橋市長選は11月3日に告示される。現職に、市議経験者2人が挑む三つ巴の構図とみられていたが、25日に2新人が出馬表明して乱戦模様となった。子育てや教育、物価高や景気対策など掲げる施策の共通点はあるが、4年前のようにはっきりとした争点が見えづらい選挙戦になりそうだ。
無所属で現職の浅井由崇氏(62)は、小中学生の給食費負担の半減など子育て教育、産業人材育成など人づくりなどの実績を強調する。豊橋公園での多目的屋内施設(新アリーナ)関連事業では防災拠点、中心街のにぎわい創出へつなげる。
すでに企業後援会や女性会など部門別の後援会組織が集会を開き、意思統一を図っている。
無所属新人の長坂尚登氏(41)=28日市議を辞職=は、人口減少に備えた子どもの幸せを優先した施策、不正や偽装を許さない市政運営を目指す。現職が9月に特定事業契約を結んだ新アリーナ関連事業は違約金を支払っても契約解除する方針を示した。
普段から街頭活動や市政報告の集会などを開いており、従来型の組織選挙とは一線を画すことになりそうだ。
前市議会議長の近藤喜典氏(45)も無所属で戦う。現在の給食費半減に対し、財源を子育て教育全般に使える運用法を挙げる。既存事業の効率化、公共交通や中心街の活性化へ向けた規制緩和を積極的に進めることで地場経済の再生を図るとしている。市政の課題を取り上げた動画配信をSNSで続けており、有権者にアピールしている。
無所属新人で元飲食業の鈴木健太郎氏(62)は、経済振興策として周辺都市との合併を掲げている。
無所属新人で練り物製造販売業の蔵地雅彦氏(65)は、中小企業でも実質賃上げとなる減税や社会保障の負担減を目指すという。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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