ウクライナ支援へ新城でチャリティー展

2023/04/30 00:02(公開)
武夫さんの作品と山本さん=いずれも新城市の旧門谷小学校で
田原の画家・山本さんが父親の作品販売

 ロシアによる侵攻で苦難の生活を続けるウクライナ国民を支援しようと、田原市の画家山本拓也さん(52)が父の作品でチャリティー展覧会を企画した。新城市の旧門谷小学校で30日から5月7日まで開く。洋画家の父武夫さん(85)の作品と、安城市の人道支援団体の協力でウクライナの美術大学生の作品を展示販売し、売上金の一部を団体に寄付する。

 山本さんは、昨年3月から長野県飯田市のアトリエでピエロの絵を描き続ける武夫さんを見てきた。サーカスが盛んなウクライナからピエロを着想。ステージでは人を楽しませる道化師だが、戦禍に遭って表情を曇らせたり、耐えたりする姿を表現した。「戦争への悲しみを表現したかったのだと思う。200点以上を描いていた」と振り返る。
 侵攻から1年が経過し、チャリティー展を思いついた。昨年3月に首都キーウから退避、安城市に移住してウクライナへの人道支援活動をしている葛西孝久さんと不二惠さん夫妻に協力を求めた。葛西さんは現地の日本語教室で教えていたリビウ芸術大学の学生から作品を募った。

リビウ芸大生の作品も並ぶ

 展示するのは武夫さんの作品35点とウクライナの学生7人から21点。武夫さんは表情だけでなくウクライナ国旗の青色と黄色を配し、戦争はいらないという「NO WAR」の文字を入れた。学生は戦禍の中でも羽ばたくコウノトリ、綿が爆発する瞬間など戦争で実感したことを表現した。
 会場ではチャリティーグッズの販売もある。開場時間は午前10時~午後4時(7日は午後1時まで)。
【安藤聡】
準備する葛西さん夫婦
展示するウクライナの美術大学生の作品
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