バラ色に染まる豊橋の「山真自動車」

2023/05/07 00:00(公開)
バラで覆われる壁面を紹介するROMAMAMAこと山田さん=豊橋市つつじが丘1で
「ロマママ」こと役員の山田さん丹精込め

 豊橋市つつじが丘1の「山真自動車」で育てるバラの花が、昨年より1週間早く見頃を迎えた。社屋横の約50㍍の壁面に、色とりどりの大小のバラ約300本が咲きそろった。
 育てているのは同社役員の山田ゆかさん。「ROMAMAMA(ロマママ)」の名でバラのユーチューバーとしても全国的に知られている。「You Tube」でガーデニングチャンネルを開設、屋上庭園の映像などを配信している。
 新型コロナウイルス禍で、イベントの規模縮小や閉館に追い込まれたバラ園から廃棄処分になりそうなバラの存在を知り、You Tubeの収益で「保護バラ」活動にも尽力。「豊橋をバラの町に」と買い取った苗を近隣に配ったり、ボランティアで福祉施設にバラ花壇を作ったりしている。
 会社壁面には「通りを歩く人の心が癒やせたら」と、以前から季節が変わるたびに違う花で彩っていた。バラに力を入れ始めたのは約5年前からだ。3~4㌢しかない側溝に植え、立派に育ったバラを「ど根性バラ」と呼んでかわいがる。「足の悪い人はバラ園などには行けないだろうから、ドライブスルーのように車で見て欲しい。バラの力強さを感じてもらいたい」と話す。今季も近隣住民やアマチュアカメラマンはもちろん、自家用車や介護タクシーで鑑賞に訪れた人もいたようだ。
 「車いすの友人のために、窓から見える庭にバラを植えて喜んでもらったこともある。バラを見て元気になったり、『ど根性バラ』で勇気を持ったりしてもらえたら」と山田さんは話す。

非公開の屋上庭園にはレア品種も

 一般公開していない屋上庭園には、保護バラも含め800種約800本が咲き誇る。中でも青バラは100種100本以上と国内屈指のコレクションだ。「ミスティパープル」「グランブルー」「思い出」「星の王子」「綾」などメジャーなものからレア品種まであり、季節には全国のバラ仲間が足を運ぶ。品種が年々増えているのは「良いバラが絶えてしまうことがないように」と国産種の保守保全への強い使命感からも来ている。
 バラの見頃は今月中旬まで。You Tube「romamamaのガーデンチャンネル」=QRコード=でも楽しめる。
【田中博子】
保護バラなど今が見頃の屋上庭園
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