多文化多世代が集う場 26年目を迎える「いるかビレッジ」

2023/05/19 00:02(公開)
畑の活動=豊川市豊津町で(提供)
 豊川市豊津町で多文化多世代が集う場を運営する「いるかビレッジ」。持続可能的な街づくりを指す「エコビレッジ」を始めて、26年目を迎える。マネジャーの原田千代さんに団体の役割や活動などを聞いた。
 1998年、コミュニティーの力で社会問題の予防や解消を目指そうと活動を始めた。当初は豊橋市牛川町に拠点があったが、2020年に移転。自ら古民家をリノベーションし、カフェやイベントスペースを整備した。
 原田さんはこの場所を「実験場」と呼ぶ。赤ちゃんから高齢者、障がい者、外国人など多様な人々が集まり、それぞれの得意を生かして「企て」をする。例えば、イベントスペースで子育ての共有会を開いたり、キッチンを定期的に貸し出して料理を作ったり、周りの畑で作った野菜をマルシェで販売したりと、活動は多岐にわたる。
 また、ここでは環境に負荷を与えない暮らしを体験できる。例えば、農作業では子どもたちと収穫した野菜を調理して食べ、鶏に残飯処理してもらい、ふんを肥料として畑に戻す。この循環の仕組みを学ぶ。 
 近年は「居場所作り」への関心が高まっている。そのため、就労施設などの運営を通じ、持続可能な仕組みを作っている点、リーダーに依存しない体制が注目されている。行政による視察や、活動の仕方が分からないと相談に来る方も多い。原田さんは「いろいろな人が交わるハブになり、何かを始めるきっかけになれば」と語る。
 20日には、大自然や生命をテーマにしたドキュメンタリー映画「地球交響曲 ガイアシンフォニー第二番」の上映会を、豊橋市民文化会館で開く。今年1月に死去した龍村仁さんが制作。チケットは1500円で、当日に会場で。申し込みはブログ=QRコード=から。活動や上映会の問い合わせは、いるかビレッジ(090・9177・1988)まで。
【北川壱暉】
マルシェの参加者、後方左が原田さん(同)
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