鬼の「熊よけ鈴」を原田さん製作

2023/06/23 00:00(公開)
製作した原田さん㊧と鈴を取り付けた隊員=設楽署で
設楽署山岳救助隊が採用

 設楽署山岳救助隊は、熊に襲われないよう安全を保つため、東栄町月の原田林平さん(73)が製作した「熊よけの鈴」を採用した。北設楽郡内に伝わる国重要無形文化財「花祭」に登場する鬼がモチーフだ。
 原田さんは町内の歯科医院に歯科技工士として35年勤務した。金歯や銀歯など歯科医療で使う人工の詰め物の加工に携わった。退職後、金属加工の技術を生かして地元の月地区だけでなく他地区で開かれる花祭用の鈴製作を続ける。鬼面をかたどった鈴は「とうえい温泉」で土産物として売られている。
 3月に着任した吉見文吾署長が気に入り、「熊よけ」として採用しようと吉見さんに発注した。音を鳴らして存在を示すのが熊対策に効果的といわれるためだ。
 鈴は銅製で縦3・5㌢、横3㌢。ろうで型どり、石こうなどで打ち出した。「顔を表現するのが難しかった」と原田さん。22日には設楽署に完成品を届け、「活動の守り神としてください」と吉見署長に手渡した。
 救助隊員はさっそく鈴をベストやバックパックに取り付けた。
 署によると2022年中にあったツキノワグマの目撃情報は5件。一方、県自然環境課に寄せられた目撃情報は豊根村富山地区で2件だった。
【安藤聡】
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