自動車部品製造「デンソー」の豊橋製作所（豊橋市明海町）は23日、市立杉山小学校の４年生を対象にした出前授業「デンソーが取り組むＳＤＧｓとは？」を開き、さまざまな取り組みを紹介した。
　総合学習の時間で４年生がＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）について学んでいる。児童から企業の取り組みを知りたいと声があがり、デンソーに依頼した。
　総務人事厚生課長の高橋勝将さんらが講師を務めた。目標２「飢餓をゼロに」では、工場で培った技術を活用したスマート農業や農作業をするロボットの開発、目標３「すべての人に健康と福祉を」では、交通死亡事故ゼロを目指すための自動車に取り付けるセンサーなどの技術開発、目標13「気候変動に具体的な対策を」では、電気自動車や電気で飛ぶ飛行機の部品開発に取り組んでいることを説明した。また社員一人ひとりが定期的に献血や不要になった衣類のリサイクルなどをしていることも伝えた。
　児童からは「二酸化炭素を削減するためにどんな取り組みをしているの」などの質問が出て、高橋さんは「回収する装置を設置した工場があります。これを広めていきたいと考えています」などと答えた。
　児童たちは「デンソーがＳＤＧｓにしっかり取り組んでいることが分かった。電気で空を飛ぶ飛行機の部品開発をしているとは驚いた」などと話した。
【竹下貴信】