豊橋商工信用組合は23日、豊橋市前田町１の本店で「第71期通常総代会」を開き、事業報告などのほか、５議案が承認された。
　中村勝彦理事長は70周年だった前期を振り返り、「若手起業家を集めたロッカク塾の開催」「古民家ローンの日本サスティナブルファイナンス大賞地域金融賞の受賞」などがあったと報告した。そして今期は「地域への貢献活動がようやく認知されてきたことで、本業の貸し出しに明るさが見えてきた。資金運用はリスクを幅広く分散する運用方針に変更する。長年の信組の課題である資本増強を図っていく」などと説明した。
　また「伴走支援」「事業承継支援」「農林水産支援」に全店を挙げて取り組むとしている。具体的な５テーマとして「カルミアとの連携」「スポーツを切り口とした渥美半島活性化」「東三河フードバレー構想への参画」「スタートアップ支援」「農林水産業支援」を掲げた。
　決算報告によると、本業収益を示すコア業務純益は４６００万円の、当期純利益は13億５８００万円の赤字となった。自己資本比率は１・79ポイント低下して、６・14％を確保した。国内基準を上回る。不良債権比率は７・43％。
【山田一晶】