「第105回全国高校野球選手権愛知大会」は8日、大会3日目を迎え、1~2回戦30試合があった。東三河勢は7チームが登場し、豊橋中央などが順当に勝ち上がった。9日は2回戦30試合があり、東三河勢は8チームが登場する。
【取材班】
渥美農は愛知商戦の二回、先頭の中村が四球で出塁し、犠打と安打で送り、若松のスクイズでかえして先制。その後も効率の良い攻めをみせて快勝した。
渥美農談話
岩本拓朗監督
全員で粘り強く戦えた。最後のピンチも声を掛け合って乗り越えた。
上田大陽主将
守備からリズムを作り、走って大量点を取る野球ができた。次戦も一つひとつのアウトを積み重ねて勝ちたい。
国府は一宮西と対戦。散発3安打に抑えられて両者無得点で迎えた九回、内野安打の伴を代走した鈴木が二盗。続く栗下が右越え適時二塁打を放ち、これが決勝点となった。栗下は2安打7三振の好投。
国府談話
小林雄監督
バッテリーを中心に、落ち着いた野球ができた。昨年の借りを返せてうれしい。
松山真二主将
苦しい展開が続いたが、粘り強く戦えた。栗下の力投と適時打に助けられた。
豊橋中央は一宮工戦の一回、斎藤の中犠飛で先制し、砂田の二塁打、高安の三塁打などで2点を追加。その後も毎回得点で計13点を奪い、五回コールド勝ちの好発進だった。
豊橋中央談話
萩本将光監督
しっかり声を出し、点を取ってうまく盛り返すことができた。
白井雅人主将
チーム全員でうまくつなげた。目の前の試合をしっかり取って、勝ち上がりたい。
御津あおばなどによる合同チームは春日井と対戦した。2対7で迎えた九回、久保田の死球から始まって打線がつながり、打者一巡の攻撃で同点に追いついた。しかしその裏、無死満塁から右前適時打を打たれてサヨナラ負け。
小坂井は瀬戸戦で二回に先制されたが八回、四球を足がかりに大橋の左前適時打で同点。タイブレークに突入した十回、2点を奪われるも暴投で2者がかえり同点。十二回も追いつき、十三回は田鍋、鈴木の連続適時打で逆転サヨナラ勝ちした。
蒲郡東は富田に6点のリードを許した三回、敵失の佐々木を足がかりに犠飛と単打で2点をかえす。その後再三突き放されたが小刻みに追い上げ、八回には長短打で3点を挙げたが及ばなかった。
豊橋東は1点を先制した猿投農林戦の三回、小林の右越え三塁打などで4点を加点。五回にも3安打で4点を奪う効率の良い攻めで六回コールド勝ちした。
8日の結果
▽1回戦
○…豊橋市民…○
愛知商
000010000|1
01100120×|5
渥美農
(愛)片山-酒井(渥)西山、加藤、渡會-夏目
国府
000000001|1
000000000|0
一宮西
(国)栗下-松山(一)片岡、金森-吉田
○…春日井…○
一加衣御連合
100000015 |7
200300111×|8
春日井
(一加衣御連合)大内、都築、進藤-吉田(春)伊藤、高柳-河部
瀬戸
020000000
2011 |6
000001010
2012×|7
小坂井
(延長十三回タイブレーク)
(瀬)篠原、廣津留、稲垣-前島(小)中嶋、伊藤-中村
○…豊田…○
豊橋中央
31315|13
10000|1
一宮工
(五回コールド)
(豊)深田、内山、前島、小栗、足立-藤森(一)宮地、平井、稲川-小澤
○…刈谷…○
豊橋東
104042|11
000000|0
猿投農林
(六回コールド)
(豊)三浦、飯島-村田(猿)西村、永井、三石-三石、須崎
▽2回戦
○…熱田…○
蒲郡東
002001130|7
33030102×|12
富田
(蒲)手嶋、三浦、林、手嶋-山本(富)宇佐美、鈴木、若松、臼井-田中
【国府-一宮西】好投する国府の栗下=豊橋市民球場で
【豊橋中央―一宮工】緊急登板で好投した内山=豊田球場で