開館60周年の特別展 新城の市鳳来寺山自然科学博物館

2023/07/29 00:01(公開)
展示構想を書いたノートなどが並ぶ=いずれも鳳来寺山自然科学博物館
 新城市門谷の市鳳来寺山自然科学博物館は今年度開館60周年を迎えた。現在、特別展「博物館を支えたナチュラリスト列伝」を開いている。博物館学術委員として活動した18人を紹介している。8月31日まで。
 旧豊橋鉄道田口線鳳来寺駅隣にあった自然科学博物館(1949年開館)を前身に、現地で63年4月にオープンした。
 草創期に活動した柿原喜多朗さんは開館に向けて展示構想を練った高校教諭で、会場では直筆のノートも展示している。津具金山の技師だった藤城豊さんは鉱物や地学標本などの資料を寄贈した。
 植物研究では歯科医師の傍ら活動した鳥居喜一さんがシダ植物など約3万点の資料を寄贈した。分布調査で貢献した山本隆さんが採取した植物をスケッチした資料も展示する。
 普及や啓発に務めた人物として1996年度から10年間館長を務めた横山良哲さん、野外学習会の講師を務めた菅谷義之さんを紹介した。
 愛知教育大学名誉教授の林唯一さんは地学研究で貢献した。47年から北設楽郡内で活動した。遺族から寄贈された「設楽盆地地質略図」(62年)を掲示している。何度も現地を訪れて調査した貴重な資料という。
 他にもコケ植物の研究者高木典雄さんと「ナンジャモンジャゴケ」の資料、クモの研究で有名な緒方清人さんも取り上げた。
 40枚のパネルだけでなく鉱物や標本などを展示。前身の博物館外観を再現したコーナーと当時の表札や、開館に携わった人たちの等身大パネルを展示している。
 午前9時~午後5時。一般220円、小中学生100円。ほの国こどもパスポートを提示すると無料。期間中無休。
【安藤聡】
前身の博物館建物を再現した会場
寄贈された「設楽盆地地質略図」
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